脊椎矯正により変わる脳の痛みへの反応(Using Functional Magnetic Resonance Imaging to Determine if Cerebral Hemodynamic Responses to Pain Change Following Thoracic Spine Thrust Manipulation in Healthy Individuals.)

J Orthop Sports Phys Ther 2013;43(5):340-348. Epub 13 March 2013. doi:10.2519/jospt.2013.4631 (accessed http://www.jospt.org/issues/id.2870/article_detail.asp on 05/13/13)

参考文献:J Orthop Sports Phys Ther 2013;43(5):340-348. Epub 13 March 2013. doi:10.2519/jospt.2013.4631 (accessed http://www.jospt.org/issues/id.2870/article_detail.asp on 05/13/13)

脊椎矯正、マニピュレーション、アジャストメントはカイロプラクターが主に使用する患者さんへのアプローチです。その効果は臨床的に大きな結果を出していますが、メカニズムなどを示した研究などはまだ少ないのが現状です。脊椎矯正によって構造的な問題を修正するという理解はかなり広まってきていますが、矯正による神経学的な影響を示す研究がもっと必要です。

2013年5月の発行された論文に、脊椎矯正の神経学的な影響を示唆する論文が発表されました。

脊椎矯正後、患者の”痛み”の程度が減少することがよく見られますが、その原因として、脊髄レベルでの局所的な鎮痛効果、ゲートコントロール(末梢から脊髄後根への刺激入力パターンの変化による痛みの抑制)などが考えられていましたが、実は脊髄より上の脳への影響も考えられています。今回JOSPTで発表された研究では、胸部脊椎矯正によって、脳への血量の変化が痛みの感じ方を大きく変化させる可能性を示しました。

fMRIとはMRIを利用し、脳活動に関連した血流動態反応を視覚化する方法。

fMRIとはMRIを利用し、脳活動に関連した血流動態反応を視覚化する方法。

男女5人ずつ、計10人の被験者はまず、それぞれの爪に刺激を受けて痛みを感じます。そのときの脳の活動をfMRIにて観察します。これにより、刺激を受けているときに、脳のどの部分は活動し、痛みとして近くしているかを確かめます。次にすべての被験者は背中、胸椎に矯正を受けてから、もう一度、同じ痛みの刺激を受けながらfMRI検査を受けました。

結果、脊椎矯正後のfMRIでは痛みを感じるときに活動する脳部分(島皮質)の活動が低下していることがわかりました。これが、脊椎矯正によって、脊髄の痛覚経路が抑制されたことによるものなのか、また、脳幹の水道周囲灰白質などが活性化され、下降性痛覚変調に作用したのか、解剖学的、神経学的、生理学的繫がりから、脊椎矯正によって起こるであろう様々な脳、脊髄への影響は提唱されていますが、それを実際にfMRIなど使って証明する研究はまだまだ少ないです。しかし今回の研究では、脊椎矯正による神経学的な脳への影響を大きく示唆する論文でした。

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Posted on 05/13/2013, in 2013.05. 脊椎矯正により変わる脳の痛みへの反応, 研究/文献. Bookmark the permalink. Leave a comment.

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